金の基礎知識

金の現物市場(Spot Gold)

 

金の現物市場とは、地金専門市場のディーラーが、金をほぼ即座に決済する市場のことです。

現物市場は、場所を意味するものではなく、世界の専門地金市場参加者が、同じ規則に沿って標準の取引方法で取引を行なう市場を意味します。

ディーラーが現物価格を値付けする際、次の条件を考慮し行なっています。

  1. 購入者は48時間以内に全額を支払うということ。
  2. 付けられた価格は、米国ドル建てでトロイオンスあたり価格であること。
  3. この金地金は、取引時に特定保管されており、更なる費用の支払い無く、ロンドンで特定保管できるものであるということ。
  4. この金地金は、ロンドン貴金属市場協会によって認識されている精錬会社によって製造されたロンドン金市場受渡適合品(グッドデリバリーバー)であること。
  5. 取引単位は、400トロイオンスであること。
  6. 購入者は、購入者が費用を負担して、市場で認められている地金配送専門業者を地金の受け取りに向かわせるということ。

この共通の認識を持っているために、金のディーラーは取引時に細かな条件を決める必要が無く、時間を浪費することがありません。

金の現物を得る方法#

一般的に、金の現物市場に参加している金のディーラーは、個人とは取引を行ないません。これは、実務重視のビジネス上の判断からです。現物市場においては、大規模な取引量を低いマージンで行いますが、個人との取引ではこのようなことができません。通常個人の取引においては、口座開設、本人確認、信用調査を随時行なう必要があり、そのためには、費用と労力を必要とします。しかし、その取引規模は大きなものではなく、長期保有である場合が多いために、高い収益を得られるものではありません。このようなことから、個人との取引を行なわないのです。

しかし、時間をかけることで、銀行で専門市場が取引する現物価格で取引をすることができるかもしれませんが、銀行は通常消費寄託の金を売却することを好みます。

もし、特定保管で金現物を購入することを望む場合、欧米の多くの銀行においては不可能であることを学ぶこととなるでしょう。それは、欧米の多くの銀行は、特定保管における決済や保管の手間を避けるために、消費寄託サービスに限って提供しているのです。そのため、たとえ金を取り扱う銀行であっても、_保管場所を持つ銀行は多くありません_。通常は、HSBCやJPモーガンなどが専門市場での取引を集中して行なっており、このような銀行と契約を行い保管場所を確保した上でサービスを提供しています。

しかし、このように個人が現物市場で取引を行なうことが不可能であったのは、過去のものとなりました。それは、ブリオンボールトが、専門市場で取引されている価格で金地金を購入、保管、売却するサービスを個人投資家に提供開始したためです。 400トロイオンスの規模の金地金を購入しなくとも、1グラムからから、特定保管で、専門市場で取引されている価格により近い価格を得ることができます。(2013年1月時点で1グラムは$54。)

ブリオンボールトは、顧客が参加できる現物市場を提供し、専門市場が認める保管場所での特定保管で地金を貯蔵しています。そのためブリオンボールトを利用することで、個人投資家はこの現物市場で、少ない取引手数料で直接取引を行ない、銀行に預ける費用より少ない費用で金地金を特定保管することができます。この少額の保管料には保険料が既に含まれています。

専門市場で取引されている400トロイオンスの金地金を取引することをご希望の場合は、直接専門市場でお取引いただけるように、ブリオンボールトが手配することが可能です。そのため、まずはブリオンボールトのサイトをご覧いただき、ください。

 

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