安全な金投資における9つのチェックリストについて
金投資をお考えですか?それでは、下記の安全に金投資を行うための9つのチェックリストをご覧ください。これは、2009年11月にロンドン証券取引所で行われた、ファイナンシャルタイムズによって発行されている、投資家向け週刊誌「Investors Chronicle」によって主催された金投資に関するセミナーにおいて、弊社代表取締役ポール・タスティンがスピーカーとして発表したものです。
1. 少量の金貨以外は自宅保管を避けること#
歴史が証明していますが、多くの人々は経済危機に瀕した際、金を購入してきました。しかしながら、この金を自宅で保管してしまったがために、輸出入禁止品とされた際に、使用することができなった場合が多く見られます。
それは、現在のジンバブエ、2001年のアルゼンチン、1990年代のユーゴスラビア、1970年代のベトナム、カンボジア、1930年代のナチスドイツ、1933年の米国、1917年のロシアなどです。
そのため、資産保全目的で金を購入するのであれば、国外の政治的に安定した国で保管することを勧めます。
2. 「ロンドン金市場受渡適合品(グッド・デリバリー・バー)」を購入し、金貨もしくは小さな金地金の購入費用に含まれるプレミアム6-10%の支払いを避けること#
世界で最良の金であるロンドン市場受渡適合品(純度99.5%以上で、純度を金地金総量で掛け合わせ純度100%で取引される金地金)は、その品質が永続的に保証されています。そして、購入時には最も安く、売却時には最も高く取引を行うことができます。それは、この金(ロンドン市場受渡適合品)は、金現物市場の標準であり、金貨とは比べものにならないほど流動性が高いためです。
3. 銀行ではなく、金地金専門保管場所で特定保管すること#
消費寄託で金を保管をすることを銀行が勧めるのは、それにより銀行は自身の金保有量を増やし、この金を流用することにより利益を得ることもできるからです。それがゆえに、銀行は、投資家にとっては安全である特定保管の費用を非常に高く設定しています。
銀行で消費寄託で保管をすることはできる限り避ける事です。その代わり、保険のかけられている貴金属専門の保管場所で特定保管することを勧めます。このような会社は、従うべき金保有量の規制がないため、特定保管の費用を割高に設定する動機付けがないのです。
通常大手保管業者の保管料率は、保険料を含み年間0.1%ほどです。銀行における保管料はこの料率をはるかに上回ります。ブリオンボールトにおける料率は、年間0.12%で、最低月額料金が4ドルとなっています。
4. 国外で直接所有をすること#
適当ではない司法権の及ぶ場所で金地金を保管すること、また信託で金地金を所有することを避けることを勧めます。為替管理が自国で行われた際のことを考慮してください。たとえ、経済が急激に収縮している状況下でも、国外旅行は許されるはずです。その場合、自国司法権の及ばない国外に金地金を保管をすることにより、国外で金地金現物を引き出し、その価値を為替管理に影響を受けることなく利用することができます。それがゆえに、国外で直接金地金を所有するのは、信託で金地金を所有することより望ましいのです。先のような最悪の事態においては、信託所有をしている場合、信託が設定された自国内の規制に従わざるをえなくなります。
5. 金証書を避け、定期的に一般に公表された金地金リストでの照合されていること#
金証書には二つの大きな問題があります。一つは、所有金地金が証券として扱われることです。それは、証書を所有することとなり、金地金を所有することではなくなり、金証書発行者が金地金と所有者の間に入ることとなります。つまりは、信託と同様な問題が発生します。金地金は現物資産ですので、証券のように複雑な仕組みを必要としません。直接所有することにより、権利を明確にすることが可能なのです。
二つ目の問題は、このような証書は、どれだけの数発行されたかを知ることが難しい点です。現代のテクノロジーを駆使すれば、インターネットで全ての所有者を閲覧することが可能なはずです。ブリオンボールトは、保管サービスを提供する会社としては、世界で唯一、日々顧客によって所有されている金地金のリストを、独立した企業発行の地金リストと銀行明細と照合した上で公表している会社です。このレポートは、それぞれの顧客が所有している金地金量をも閲覧することもできるため、間違いや矛盾点があれば、ここで明らかになります。
6. 金地金の所有者の記録が独立した会社で監査されていること#
金地金の所有権記録と実際の金地金の照合は、そのサービス提供者ではなく、監査会社で行われるべきです。また、金地金は毎年資格を持った分析業者によって確認され、報告されているべきです。
7. 考慮される危機に対応ができること#
緊急時に備えて、保管場所を簡単に早急に変更することができることを勧めます。通貨危機は、発生すると非常に早いスピードで進みます。証券市場を通して金ETFのように金融商品で金地金を保有している場合、移動はたやすくありません。また、通常これらの保管場所は一つの司法権が及ぶ場所に限られています。また、この司法権がおよぶ場所から取り出すためには、証券取引所における3日間の決済期間を必要とします。その後、取り扱い金融機関が送金を行いますので、実際に売却金を得るまでにさらに2日間ほど必要となります。
もし、即座に金地金を売却し、他の保管場所で購入することができれば、より安全でしょう。もしくは、金地金現物の引き出しをするのも一つの手段でしょう。ブリオンボールトでは、これらがオンラインで可能です。また、ブリオンボールトの保管を請け負っている保管業者は、国際間の輸送を定期的に行っています。金地金の移動は、保管業者の既存の保管場所間である場合、金地金を実際に保管場所から引き出すことなく行うことも可能です。それがゆえに、早く安く行えるのです。
8. 金地金現物を引き出すことができること#
投資の費用対効果、流動性、安全性を考えるのであれば、所有する金地金の引き出しをする権利は必ず保有すべきです。ブリオンボールトにおいては、顧客は金地金の引き出しをする権利を保有します。
9. 市場の流動性を重視すること (24時間取引、一つの取引相手のみに依存する事がないこと) #
金地金は、証券取引所の株式とは異なります。大部分の株式は、その地の証券市場が開いている場合のみ移動することができます。金地金は常に移動することが可能です。それは、アジア、欧州、米国の市場が開いている時間帯には値が付けられるためです。そのため、価格が動く際にいち早く対応することができるため、市場が常に開いていることが望ましいのです。
ブリオンボールトは、24時間休みなく開いている市場を、現時点で世界で唯一提供しています。また、ブリオンボールトでは、ユーザーがそれぞれ値をつけることが可能です。それがゆえに、数千の取引相手が値を付け、これらの取引相手へ値を付けかえすことが可能なのです。
それに対し、一つの取引相手のみと取引が可能である場合、その相手に売却せざるをえなくなります。ここでは、市場競争力を持たないため、提供会社がスプレッドを広げることを可能とします。しかし、市場競争力がある場合、スプレッドは大幅に狭まるのです。