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さて、ご存知のように2016年は金と銀市場においては2013年以来のボラティリティーの高い一年となっています。
6月には英国のEUからの離脱の是非を問う国民投票の結果が離脱となったために、また今月初旬の米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が選出されたことで、金・銀価格は大きく動きました。
11月9日は、上海黄金交易所とニューヨークのコメックス先物取引所では記録的な取引量となり、ブリオンボールトにおいても、英国の離脱が決定した6月24日以来の高い水準の取引量が記録されました。
そして、今週末日曜日にはイタリアの憲法改正案の是非を問う国民選挙とオーストリアの大統領選が予定されています。
この結果の金融市場への影響は限定的かもしれません。しかし、多くのアナリストやトレーダーは、これらの選挙名目は異なりますが、実質的な意味合いはそれぞれの国がEU残留か離脱かを選択するものとも見ています。
また、イタリアの銀行は多くの問題を抱えています。レンツィ政権による憲法改正が否定された場合、イタリアの国債価格にも影響を与え、2010年から2012年のユーロ危機が再燃するリスクすらあります。
そして、オーストリアの大統領選で、反難民・反EUを掲げた極右の候補者が大統領に選出された場合もまた、今後のEUのあり方への懸念などからも市場への影響が出る可能性があります。
今週日曜日の国民投票の結果は、月曜日早朝の金と銀の取引が始まるアジア時間には明らかになることでしょう。
ブリオンボールトにおいては、通常通り24時間取引が可能となっています。しかし、開票結果が伝わるとともに価格が大きく動く可能性があることと、そのために買値と売値の差であるスプレッドが広がる可能性があることもご注意ください。
このスプレッドが広がった場合などは、ブリオンボールトでは、世界の金・銀価格の指標とされるLBMA金・銀価格でも取引ができることを覚えておいてください。
リアルタイム金・銀価格を確認するためには、弊社の価格チャート、価格アラート機能、ツィッターをご利用ください。
それでは、この件についてご質問等ございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。